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作成:2022年11月6日
秋田・新玉川温泉 2022年10月16日~22日


10月16日
今日から、秋田県に湯治のため、新玉川温泉に6泊7日の予定で行く。

玉川温泉はラジウム温泉として知られており、ガン患者が多く来るという。

当方は、去年は大腸ガン、今年は前立腺ガンと2年続けてガンに罹っている。
大腸ガンは1年経過して異常は無いことを担当医から訊いている。
前立腺ガンは、まだ抗がん剤で治療中であるが、回復が順調であると担当医から訊いている。しかし、僅かではあるが、まだガン細胞が残っており、通常、完治するには当分掛かるかもしれない。内科の担当医からはガン細胞が少なくなってからも治療を続ける人が多いと言われた。前立腺ガンは完治まで大変らしい。

当方は、この際、思い切って新玉川温泉のラジウム温泉で湯治をして、さらにガン細胞を痛めつけるつもりである。

朝6時前に自宅を出発、市川から外環に乗り、東北高速に乗り、盛岡ICまで。
さらに降りてから田沢湖の傍を通って、新玉川温泉へ着いた時間は夕方4時。
約11時間駆けて・・・途中、お昼やら主にトイレで、PA、SAに停車・・・頑張ったね~
そして周りは、錦秋・・・赤・黄・・・なんとも華やいだ風景が目を和ませる。

田沢湖近辺からやや山道にかかる。前を走る軽自動車は50~60Km/hでどんどん走り登って行く。付いて行くのに大変。その軽自動車も居なくなって、玉川に沿って走る。
そして渓谷には色鮮やかな水面の玉川湖が見えてきて、紅葉が素晴らしい。
やっと、ナビが新玉川温泉に曲がる角を教えてくれた。そこは玉川が大きな橋の遥か下に見える峡谷であった。そして、橋の両側に山を覆う紅葉・・・雄大である。
最近では山梨県の八が岳近辺・川上村に行く時の大橋に似た規模である。

 
玉川湖と紅葉
 
玉川に玉川温泉まで掛かる大橋
   

橋を越えると直ぐ新玉川温泉に行く道があり、数百m行くと宿が見えてきた。
フロントでは大勢の客がおり、受付の順番待ちをしていた。暫く待ってから受付を終えて、一人部屋洋室に入る。
1Fであり、窓外は笹竹が生えているだけ。

 
新玉川温泉・・・結構大きそう
 

まず宿の状況観察のために風呂に入る。大きな風呂場に、いくつもの種類の四角な風呂桶が並んでおり、中央に
100%元湯の風呂がデンと大きく構えていた。
50%ぬる湯から、露天風呂に入り、最後に元湯に入る。
はじめの湯でも肌がピリピリしていたが、風呂を変える度にピリピリ感が強くなる。
計10分くらい入ってから出た。およその感覚は分かった。

夕食は5時45分から大広間でバイキングだ。だんだん人が多くなり満杯になった。70~80人くらいか。それに時間差を設けて客が入るから、本日は推測200人くらいの客数か。

寝る前に、もう一度お風呂に入った。


宿の部屋、洋室ベッド付き・・ビジネスホテルと同じ 
 
夕食のバイキング
   
   


10月17日
昨晩は良く眠れなかった。最近では自宅でも同じである。
朝5時前に、朝風呂に入った。ピリピリ感は相変わらず・・・痒いのでその箇所を軽く擦った。

その後、眠り不足で寝入ったようで、8時25分に目が覚め、朝食の締め切り時間なので急いで食事室に行く。
 また、予定では8時までに食事完なので、8時半から入浴相談を予約していたが、寝過ごしたので9時半からにしてもらう。
入浴相談に行くと、待っていて、こちらから相談の目的を告げてから、入浴方法を聴いた。肌が弱いから1日2回程度が良いとのこと。岩盤浴も進められた。

早速、岩盤浴の予約を、2時から50分間入れた。50分は宿のルールらしい。
部屋に入ると、岩盤浴が部屋の両側に7つずつ、計14あるが、当方一人のみ。
軽く頭に汗を掻く程度で50分終了。部屋に戻ってから、相談者の勧めるとおり体を休める。

夕食に行くと、すでに満杯状態で待たされること約10分。もう食べ物も少なくなっていた。

部屋に戻って本を読んでいると夕方6時半頃から1時間くらい寝てたようだ。夜は9時半頃に、お風呂に入る。ピリピリがあり、湯の中で体をさすった。
夜は寝付かれなく、寝たのは1時ころ?

   
   


10月18日
朝4時ころに目が覚めた。 昨晩はうたた寝も入れて4時間くらい。
朝風呂に入る時、良く考えてみた。強酸性の湯なら、引っ掻いたところは逆に肌を傷めるのではないか?これは来る前からなんとなく考えていたこと。しかし、昨日はいざ入ってから肌を擦っていた。これが、右手二の腕の引っ掻き傷に影響を与えており、肌がごわごわしているのを見つけた。これはヤバイ。宿の案内書を改めて見ると、お風呂で肌を擦らないようにと書いてある。これは当方の入浴法が間違えている。そう認識した。きちんと案内書を読んでれば・・・
よって、
朝風呂では、右手を湯舟に入れないようにした。また、擦らないようにピリピリを我慢した。

9時ころから、外出。新玉川温泉に来る前からの予定、乳頭温泉に向かう。ナビで見ると約1時間半かかりそう。

乳頭温泉郷の中で一番古い鶴の湯温泉。

随分くねった紅葉の雑木林中の道を暫く行くと、なにやら茅葺きの古い建物がある。奥に入って、日帰り温泉のチケットを買ってさらに奥に入ると、日帰り客向けの白濁した温泉が見えてきた。
入場時間の10時を過ぎると、当方も入浴する。やや深く、底は黒色の砂利を敷いてある。また、女性との混浴も出来る。おばちゃんが数人入ってきた。
ここはこれから入る客が傍を通り過ぎていく。
バス客も来て、風呂場内は一杯になったので、当方は満足してお湯を出た。


乳頭温泉・・・鶴の湯温泉 
 
乳頭の湯・・・日帰り温泉用で混浴
 
庭の一角・・・右側に露天風呂あり

ゲスト用・・・新聞は秋田魁新報 
   

田沢湖に行ってたつこ像を写真に撮って、昼食をするつもり。
途中、田沢高原ホテル郷がある。駒ヶ岳温泉の看板が見えてきた。スマホで見ると切り傷に効くとある。当方の引っ掻き傷治療のために寄る。
途中10分くらい回り道をして、山道を行くと出てきた。500円で入ると当方一人の貸し切り状態。柔らかいお湯で良かった。露天風呂は静かな林の方を向いている。

さあ、田沢湖に着くと、観光客がきわめて少なく、閑古鳥が鳴いていた。しかし、湖畔の砂は白く、少し波があったが、深いのか湖面が青い。
途中から、雨にも降られ、周りの山々も天気が良いと紅葉が綺麗なのだろう。
湖畔のレストランで昼食してから、たつこ像をネットで探すと、湖のほぼ反対側にある。車で向かうと雨が本降りになってきた。
たつこ像前に来ると小雨が降っており、少し遠い所に車を停めて、雨中、写真を撮った。やや暗い感じにの写真になった。


田沢湖・・・ボート用船付き場 

田沢湖 
 
駒ヶ岳温泉・・・左側に温泉有り
 
小雨の中、田沢湖のたつこ像

その後は、一路新玉川温泉に帰る。3時少し前に帰り付いた。もう今日の客が受付を初めていた。

4時から岩盤浴に入る。昨日は貸し切りが今日は満杯の状況。時間によって違うのか、団体客が来たのか不明。
岩盤浴は暖かくてリラックスできるので良い。

部屋で足を見ると、肌色が違っている。赤い斑点状のものが腿の真ん中から下に一面出来ており、弱酸性の湯で
肌が傷められた状態である。これが痒みのように感じられて、非常に神経質になった。

寝る前に、お風呂に入った。しかしあまり長湯はせず、そこそこに出た。右手をお湯に浸けなかったのは言うまでも無く、また体も擦らなかった。しかし、入浴中はピリピリ感が強い。
3種類のお風呂に計15分くらい入ってから、肌を痛めないように上がり湯を多く被って、タオルとタオルケットで上から押さえるようにして体を拭った。

さて、今日は居眠りをしなかったので、眠りに入ったのは遅かったが、良く寝れるかな。

   
   


10月19日
今日は朝から一日中の小雨。
部屋でゆっくり。本を読んだり・・・
当然、時間になればお風呂と岩盤浴は欠かさない!

今日、足の肌を見ると、昨日赤かった所にカサブタが出来ていた。変化が早いので治りも早いかな?
痒みもやや少なくなった感じ。

   
   


10月20日
今日の天候は、曇りそして少し風がある。
予定していた八幡平に行くことにする。
朝風呂と食事を終えて、車で341号線を北に向かう。天候は良くなく、肌寒い。
八幡平の駐車場は冷たい風が吹いていて、顔が痛い。
温度3度との表示。
ここには数年前に来たので、寒さから逃げるように山を下る。

 黒谷地湿原  
ふけの湯の湯煙

 八幡平レストハウス

八幡平の駐車場から・・・岩手山?を望む 
気温わずか3度、前日の薄雪が残っていた
   

昼前で時間が余ったので、鹿角の方に向かう。
十和田湖まで往復すると、お風呂の時間に間に合わないので、鹿角にある道の駅に行く。
昼食にうどんでお腹を満たしてから、宿からもらったクーポン券を使って、売店でお土産を買う。

宿に戻って、お風呂に入り、夕食を終わらせると、テレビを観るか、本を読むか・・・

足のかかと辺りは、むくれており、肌にヒビ割れができていた。また、カサブタの中央部に固く尖ったものになっており、手のひらで触るとザラザラして痛い感じもある。自分の足では無いようだ。

夜の11時過ぎ頃には寝入ったかな。

   
   


10月21日
今日も曇り空。なかなか天候に恵まれない。
歩いて20分位にある、玉川温泉・従来からある宿と、温泉の源泉を見に行く。

 
玉川温泉の宿と湯煙

砂の上にゴザを敷いて寝転ぶ人達
 
 
玉川温泉の元湯 噴き出し場所
 
ラジウム温泉を示す

ラジウム温泉の砂湯 テント・・・ゴザ・タオルケット等は各自持参・・・当方はあまり入りたいと思えない 
   

元からある旧宿は立て直ししたのか、比較的新しく、かつ大きい。
ラジウムの砂風呂は、無料で空いてれば使える。しかし、ネットで 見たのより侘しい。
吹き出る源泉はお湯が青く見えて綺麗であるが、湯量もすごい。温度は90度を越えるらしい。
暖かい岩があり、座っていると気持ちが良い。
奥に行くと、砂地でゴザを敷いて寝転がって居る人が結構いた。岩盤浴の元らしい。
当方の新玉川温泉での岩盤浴は、通常の日帰り温泉にある岩盤浴と同じ施設であるから、室内ながら環境は良し。

昼前に、旧宿の売店できりたんぽ、たまご、餅を買って、宿の部屋に戻り、ビールで昼食。

湯で傷めた肌がムズかゆく、お風呂にもあまり入りたくないので、1回入るのを止めた。
岩盤浴は気持ちが良いので、欠かさず入る。

   
   


10月22日
今日は帰宅日。 湯治の最後である朝風呂は済まして、最後の朝食を摂る。
ここのバイキングで、心に残る程の美味しい物には巡り会わなかった。
宿の精算を終えてから、帰り支度をする。フロントに鍵を返す前に、売店でクーポンを使って最後の土産ものを買った。
9時頃に宿を出た。車は快調の走りなので安心である。ガソリンも給油した。

途中、先日入った駒ヶ岳温泉に、立ち寄り、気持ち良くお湯に浸かった。
キズに良いらしいので、荒れた肌を少しでも治してくれないかな。ここの湯はピリピリ感は全然感じない。

その後は、ひたすら自宅に向かって運転。遠く長いドライブなので食事、疲れないように休憩、トイレ等万全を期す。
夕方、東京近くまで行くと、相も変わらず渋滞。
外環の市川ICに入ったのが夜8時頃。
ナビどおりに船橋方面に出たつもりであったが、全然知らない道に出て、不安。
それでもなんとか、ナビにサポートしてもらって花輪ICを越した。
帰宅したのが、夜9時前後。
疲れていて、比較的早く眠りについた。

   


今回の湯治の結果は、その後の病院の検査によると、
抗がん剤薬の効果のみであり、湯治の効果が少しも出てない
ことが判明した。

即ち、高い宿代を使ったがラジウム湯治の効果が無く、むしろ、
強酸性のお湯のため、酷い肌荒れを残した負の結果になった。

湯治後2週間経過した、このブログを書いた11月6日現在、
かなり肌は回復したものの、まだ後遺症は愕然と残っている。

これからは強酸性の温泉に入るのは絶対に止めよう。