南東北 紅葉の栗駒山 |
2003年10月上旬
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――雲が掛かっているがそれでも絶景の紅葉――
標高1627.7mの栗駒山は、岩手、宮城、秋田、山形の四県境にまたがるコニーデ型の休火山。360度眺望できる山頂からは、鳥海山、月山、蔵王連峰、秋田駒ヶ岳、早池峰山が望まれるという。秋はこれほどの紅葉に滅多に出会えるものではない・・・と言われるほど紅葉がきれいと聞き、車で出かけた。
1日目:宮城県に向かって東北高速道を走るが、遠い。那須までは行ったことがあるが、そこからさらに郡山、白石、仙台宮城を越えてやっと米どころの古川に着いた。ここから東北高速道を降りて鳴子峡に進路を変える。鳴子峡は紅葉が始まったころであり、まだ色も薄く、客もまばらであった。
2日目:栗駒山に向かって457号線経由、栗駒ダムを経て栗駒山へのメインルートの拠点であるイワカガミ平の駐車場に着く。そして、栗駒山の素晴らしい紅葉を満喫して降りて来たのが2時ころ。新湯の日帰り温泉で汗を流した後、厳美渓に足を伸ばして、奇岩を見た。その後、一路ご帰還への道のり。帰り着いたのは深夜であった。
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古川
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ササニシキの産地・東北の古川に高速道を降りてから、暫く走る。
周りは米どころの名に恥じず、黄金の稲畑が広がる。
こんな景色は運転に疲れた目にも和ませてくれる。
コスモスも秋の実りを見守っている。 |
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鳴子峡
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高さ100mにおよぶ壮大な峡谷。毎年紅葉の時期になると紅や黄色の艶やかな色彩に染まるという。深い谷を見下ろす眺めのいいビューポイントは、宮城県でも有数の美しい紅葉ポイント。断崖絶壁をぬう約2.5Kmの遊歩道があり、曲折した渓流が切り立た断崖や乱立した岩石と調和し、眺めはまさに絶景。
鳴子温泉に行き観光案内で宿を紹介してもらった。
宿:鳴子温泉 ホテル亀屋
Tel;0229-83-2211
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尿前の関
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鳴子峡・尿前(しとまえ)の関
江戸の昔、出羽街道を通った松尾芭蕉が読んだ句
蚤虱馬の尿する枕もと
(のみしらみ うまのばりする まくらもと)
に因んだ仙台藩の関所跡であり、芭蕉の句碑が立っていた。
(写真の右方向の山すそに降りていくと、関所跡、句碑、銅像がある。)
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栗駒山
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栗駒高原に向かう道に入ると後は1本道。途中、栗駒山の全景が見え、紅葉が映えていた。
イワカガミ平の駐車場は満杯に近かった。装備のしっかりしたグループばかりでなく、軽装の若いカップル、年取った人を連れたファミリー等、多くの人が登山口を行き来している。
準備を終えて登り始めると、最初はコンクリートで固めてある登山道であった。
山麓の紅葉が見えるが、雄大な景色に見事な紅葉が映えて素晴らしい。
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{栗駒山行程}
イワカガミ平 →(中央コース)→東栗駒コース分岐 → 栗駒山・山頂(1627m)
→ 東栗駒コース分岐 →(東栗駒コース) → 東栗駒山・山頂(1434m)
→ 新湯川徒渉点 → イワカガミ平
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イワカガミ平から30分も登ると、視界が開けてくる。
道もコンクリートから歩きやすく整備された砂利道にかわり、登山者もまばらになってきた。
紅葉した低木は中腹から山裾まで続き、確かに雄大な紅葉の景色である。
ただ残念なことは山頂がガスにかくれていることである。
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栗駒山の山頂から
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山頂には多くの登山者がいた。立派な標識が立っていた。
しかし、ガスがすこしあり、また風が強くて寒いので、ノンビリしている人はいなく、写真を撮影したらみんなソソクサと次に行く人が多い。
ガスで見通しはあまりよくないので、紅葉もややくすんで見える。
さあ、風を引かないうちに降りよう。
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降りは東栗駒山コースを辿り、昇りと違う景色を見れた。
しかし、泥の悪道が多く、又、新湯沢の徒渉点では水に濡れた岩を超える危険場所もあり、慣れない人は避けたほうが良いコースである。
帰りには「いこいの村」(宮城県)の温泉で汗を流した。 |
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厳美渓
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国の名勝天然記念物の厳美渓は、栗駒山を源流とする磐井川の中流にある。はるかな時の流れが創造した奇岩、怪岩。およそ2キロにわたる美しい渓谷。今は歩ける歩道が制限されて、一部しか見学することができない。
「空飛ぶだんご」として、有名になった郭公(かっこう)だんごがある。渓谷のあずまや付近に取り付けられているかごに、観光客が代金を入れ、合図の板をたたくと、渓谷をはさんだ対岸にある郭公だんごの店から、ワイヤロープに結んであるひもを伝ってだんごと、茶が入ったコップが下りてくる。
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