関宿(関宿城博物館の模型より)
      作成:2002年8月29日

千葉県関宿町
2002年2月

関宿町は千葉県の西北部、江戸川と利根川に挟まれて細長く、東京からは50キロメートル圏内に位置している町です。東は利根川を隔てて茨城県と、西は江戸川を隔てて埼玉県と接していて、町の突端は、利根川と江戸川の分岐点になっています。

上記模型の下方に流れるのが江戸川、上側に利根川との分岐点がある。左方が逆川。

上記模型の位置(江戸時代)  
関宿城博物館から利根川を望む@
   
関宿城はかつて利根川と江戸川を結ぶ逆川に面した位置にあった。
関宿藩は、東北外様諸大名に対する備えや関宿関所(水番所)の管理等と重要視され有力な譜代大名を配してきました。
関宿城博物館から利根川を望むA

関宿城博物館から利根川を望むB(Aの一部拡大)

 

関宿城博物館の天守閣

中之島公園から関宿城博物館を望む
   
棒押出し 江戸時代の工事風景
関宿棒出しは、江戸川流頭部の水量調節の役割を果たしてきたが、水閘門が1927(昭和2年)に竣工し、それまでの関宿棒出しは撤去された。
 
千葉県立関宿城博物館の入り口 関宿城址は博物館の近くにある
   

松平康元(徳川家康異父弟)の入城が関宿藩の始まりで、以後江戸幕府は代々ここに譜代大名を配してきた。藩主は8家23代にわたっているが、なかでも久世氏の治世が最も長く、老中などの要職に就き幕府内で重要な地位を占めた。また、川越城や佐倉城などとともに江戸城防衛の重要拠点であり、利根川水運の中継地点に位置していたことから、幕府は関宿城をとても重要視していた。