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作成:2004年1月30日
1月寒風日の伊豆ドライブ
2004年1月21日〜23日 

 今年1月の一番強い寒気団が来ているという天候で、関東・東海は寒風が吹き荒れる寒い日であった。
暖かい伊豆の春の気配を感じようと、東名ICから続く伊豆スカイラインの136号線を宿泊の修善寺へ南に向かってドライブ。簡保の宿・修善寺に2泊して・・・。

 1日目は三嶋大社、2日目は西伊豆の土肥から黄金崎・恋人岬に行き、寒風に曝されながら、荒れ狂う海波とはるか遠くの富士山を望む。3日目は天城峠の旧街道・天城トンネルを経由して、伊豆の河津・稲取に行き、寒桜を見てから、熱海経由で帰途に着いた。

 今回の旅では昼食でうなぎ、贅沢な蕎麦、活魚料理とそれぞれの有名店でグルメを堪能した。

 三嶋大社

三島駅の近くの三嶋大社にお参り。近くまで行っているのに何度か道に迷いながら着き、広い境内に太い木々。 平日で老人の方々のお参りが大勢でした。いつまでも無病息災のお願いでしょうか?境内にある湧き水もいつまでもこのままで涸れる事がない様に。

 名物うなぎで昼食

三島名物のうなぎを食べに、三嶋大社から近い「本町うなよし」に行く。ー新鮮な素材を吟味、独自のタレで焼きあげるーとPR。うな丼並を食べたが、柔らかく、タレもご飯も美味しかった。
うな丼並   1,600円

住所:三島市本町1-37
電話:055-975-0499

 黄金崎 北からの寒風に曝される
 2日目の朝、空は青く晴れているが、風が強い。136号線を土肥に向けて走ると白い波に荒れる海が見えてきた。土肥港の堤防が白波に洗われている。さらに南下すると恋人岬の標識が見えたが、さらに南下して黄金崎に向かう。標識のある道を入ると薄暗い雑木林の道に導かれて黄金崎に着く。 其処は立っているのもきついほどの風が吹いている岬の高台で、下は断崖絶壁である。はるか北の方向に富士山が鮮やかに見える。

 獣の戯れ
          三島由紀夫
船首の左に黄金崎の代だいいろの裸の断崖が見えはじめた 沖天の日光が断崖の真上からなだれ落ち こまかい起伏は光にことごとくまぶされて平滑な1枚の黄金の板のように見える断崖の下の海は殊に碧い異様な鋭い形の岩が身をすり合わせてそそり立ち そのぐるりにふくらんで追り上がった水が岩の専々から白い手筋の糸になって流れ落ちた

黄金崎の駐車場の傍らに立つ石碑に書かれた、三島由紀夫の小説の黄金崎についての綿密な風景描写文は難解である

 恋人岬 若いカップルがヤッパリ似合う

黄金崎から土肥方面に戻り、恋人岬の駐車場に入ったが、若い人たちが写真を撮っていて、熟年は近寄りがたい。

恋人岬へ続く道の傍らに、カップルが書いた絵馬がびっしりと飾られていた。

菜の花が満開である。

恋人岬から海を隔てて、富士山がくっきり浮き上がって見えていた。

今日の天気では頂上辺りはすごい強風が吹いているのだろうか、雲一つ見えない。

 修善寺周辺
歴史の始まりは、平安初期に弘法大師が修禅寺を開基した頃からである。
鎌倉初期には、寺名を修禅寺というようになっており、地名も寺領だったところから修禅寺と呼んでいる。
この時代には源範頼、頼家が幽閉され暗殺されるという源氏興亡の哀史の舞台となっている。
室町後期に至り、現在呼ばれているように、寺名を修禅寺、地名を修善寺と区別するようになった。
竹林の小径

竹林の間から差し込む明るい陽射し 風の流れが静かに感じる竹の音、見事な竹の道です。 寒くなければじっと竹のベンチで静かに休んでいたい所でした。

源頼家の墓、指月殿、源義経の像等は、修禅寺に対面した鹿山の麓にあり、修禅寺から川を渡って行く。

指月殿(一切経堂)
尼将軍・北条政子が長男の源頼家の冥福を祈って建てたもので、伊豆最古の木造建築です。
宋版大蔵経、釈迦三尊繍仏などが修禅寺に寄進したものです。釈迦如来像と金剛像が安置されている。

源頼家の墓

指月殿の境内にある。

正治元年(1199)父頼朝の死により、源氏二代将軍となった。当時の比企家と北条家の権力争いの中、頼家は比企と組んで源氏の実権の回復に努めようとしたが、即位4年後に、北条時政の策略により当地に幽閉され、 翌年に修禅寺門前の虎溪橋際にある箱湯で暗殺された。 このとき23才の若さであった

二代将軍の墓としては小さく、淋しく思える。

源義経の像

指月殿の裏山に続くジグザグ道を10分ほど登ると尾根にでる。そこに獅子に跨った義経が富士山を見ている像がある。

義経は源頼家の叔父にあたるが、この像は大正末期に軽石で造られたもであり、おそらく修善寺に縁のあるの観光に花を添えようと地元の人が建てたものであろう。

 独鈷蕎麦で昼食

独鈷の湯のソバで「トッコソバ」を食べる。
メニューは、ざるそばとかけそばのみというこだわりのそば屋の名称は「独鈷そば大戸」。客自身がサメの皮でおろす生わさびは美味しい刺激。とろろ汁と甘めのそばつゆが絶妙。
ざる1200円
住所:静岡県田方郡修善寺町修善寺765-6
電話:0558-72-0247


「独鈷(とっこ)」とは「手で煩悩を打ち砕く」という意味。左の写真の独鈷は、僧が行脚中に山中では護身用として武器にもした。
独鈷の湯は弘法大師が自分の独鈷で掘り出された湯である。

 旧天城トンネル
川端康成の伊豆の踊り子で有名になった天城峠、そこにある旧天城トンネル。
周りは先週の雪が残っており、道端の氷が寒々しい景色である。トンネル内は1車線であまり広くはなく、まだ舗装されていないが、照明が無く暗い中を歩いている観光客がいる。
タクシーでここを見学に来る人を目当てにコーヒーを売ってる車がある。
 旧天城街道
石作りの天城トンネルをぬけると、今は踏み固められた街道。下は渓谷。
車でのすれ違いが大変。伊豆の踊り子を思い出し 歩いてみたい。
 河津 桜
135号線を南下して、河津に近くなったので寒桜を探した。河津川の海に出る手前の土手に桜並木があるが、花芽はあるが花は咲いていない。
やっと 見つけました。(写真中央に白く見える) まだまだ早かったみたい。土手の菜の花と一緒なら きれいだったでしょう。 又、必ず満開の桜を見たい
 稲取・漁港

海の幸で定評のある稲取は東伊豆にあり、漁港だけでなく温泉のまちでもある。

金目鯛の水揚げ日本一の港として有名であり、135号線の道路標識にも金目鯛が飾られていた

また雛のつるし飾りというこの地方独特の雛かざりの祭りの最中であった。

 稲取漁港の網元・「徳造丸」金目鯛に舌鼓
金目鯛を食べに漁港近くの店を探したら、「徳造丸」という店から客がでてきたので、そのまま店に入る。この店は稲取でも金目鯛を食べさせる有名な店らしい。
刺身盛り2000円
 雛のつるし飾り 

伊豆稲取に江戸時代から伝わる独特の雛飾り。
赤い毛氈の雛飾り 両脇を囲む つるし雛 かわいい人形・動物・野菜などが一つ一つ手縫いで作られ、その一つ一つに願いが込められている。
親から子や孫たちへと、受け継がれた幸せの願い。