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作成:2009年6月11日
早池峰山・早池峰神社 2009年6月8日

行程:
市川 7日PM18:30発→佐野SA 20:30 →花巻IC 8日AM1:30着 →河原の坊駐車場 2:30→河原の坊 初 6:00→早池峰山山頂 10:00 → 下山開始 10:30 → 小田越登山口 12:30 → 河原の坊帰着 13:00 →岳 早池峰神社見学へ

 
 早池峰山(標高1,917m)

まだ若かった30年くらい前に、映画「早池峰の賦」を観て、興味を覚えた記憶が残っており、その後、登山をし始めてから早池峰山を知った。 それ以来、早池峰山に登ろうとここ10年くらい考えていた。

 映画「早池峰の賦」は、早池峰山麓に住む人々の、四季の移ろうままに過ぎ行く素朴で厳しい暮らしと、山伏神楽が村人の山に対する信仰心とともに、今も生き続けている姿を感動的に描いたドキュメンタリーである。

 2年前に早池峰山に登るつもりで体調の準備をしている時に、膝に故障を起こし、それ以来はリハビリに専念だけで登山らしい登山は出来なかった。
 しかし、やっと早池峰山くらいなら登れるように膝に自信が付いた

 今回、日にちは早池峰山の山開き(早池峰山の夏山開きは、例年6月の第2日曜日)前に登ることと、自宅から遠いので。高速道路の休日割引千円を使う事を条件にしたので、6月7日(日)の夕方に出発した。

 友人の新車を使わせてもらい、2人で交替して運転しながら走ったが、東京から岩手県まで東北高速道を走った。渋滞はなく、むしろ車の数は少なく快適にドライブした。 しかし、距離は遠く、そのため時間がかかり、8日午前2時半過ぎにやっと、河原の坊駐車場に着いた。 

 大迫の岳駐車場を過ぎてから、急に道巾が狭くなり、照明もなく、暗く、狭い山道を走った。 対向車が来なかったので良かった。
 河原の坊駐車場には、まだ車は1台も駐車してなかった。それから車内で仮眠して起きたのが6時前。既に6台くらいの車が駐車しており、そのうえ登りに出た後であった。

 私達も登山の準備をして。6時頃に出発した。 河原の坊コースを登り、小田越コースを下る予定である。

 しかし、小雨が降っており、ガスもあるため、景色は何も見えない残念な天候である。
 
 こんな小雨の中、ユックリながら黙々と登る。 どうやら標準時間より遅いペースだ。

河原の坊 登山口 コメガモリ沢沿いの支流 水はほんとに綺麗!
新緑も最高!

 河原の坊コースは大小の石だけのコースで、加えて昇りの一直線だけであり、平坦や下りの記憶はない。 登りには良いが下りには使いたくない、足元に気を遣うコースだ。

ナンブイヌナズナ ? ミヤマシオガマ ?

 
 この山は花の種類が多いと聞いていたが、まだ6月初旬であり、ハヤチネウスユキソウはまだ見当たらなかった。それでもチングルマの群草やハクサンチドリ等、花は咲いていた。 ヒメコザクラは見逃したようだ。 
 結局、まだ花の時期には早かった。

御座走り
このコースは足元のような石だらけの連続である 
打石 高さ20m位はあるかな?
山頂にある早池峰神社の奥の院 山頂 

 山頂に着いたが、嬉しいことに心配していた膝や足首に痛みが出なかった。
 
 山頂はやや広く、ガスで曇っていた。 鉄で作られた早池峰神社の奥院?があった。
 10時頃であったが、おにぎりを食べた。美味しかった。 30分くらいやすんでから下山にかかった。

山頂に避難小屋があったが、中を覗いてみると、
大変綺麗にされており、
清掃に気を遣っているのを観て、気持ち良かった、
 
ハシゴ場 2段あった。
 

 下りの時間帯には雨が少し強くなり、レインコートを着けた。

 山頂にある避難小屋を過ぎて少し降りたら、雪渓があり、ビックリした。登りには雪らしきものは見当たらなかったのに、早池峰山の同じ南面なのに随分温度が違うのかな?

 下りの小田越コースも石があり、雨ですべり易い。また、少し風もあり歩きにくい。
 私は2回ほど滑った。 また、下りなので靴の紐を結びなおしたが、長い期間、登山靴を履いてないので、慣れないせいか、きつく結ぶと足が痛んできて、2回ほど結び直した。

小田越コースもそろそろ終わり
木道が整備されている。
小田越えコース登山口
ここから河原の坊登山口まで30分程歩く


途中、2組のパーティに抜かれた。
そして、小田越登山口まで無事に帰還できた。 しかし、思ったより歩きにくいコースであった。
下りてきたら、雨も止んでいた。
河原の坊登山口まではアスファルト道を歩くが、新緑がきれいであった。
宮澤賢司の立派な詩碑があり、そこから駐車場が見えたときはホッとした。

しかし、駐車場には下り時に抜かれたパーティ1組の車があるだけで、他の車はすでに帰ったあとであった。



 

 駐車場から、岳にある、早池峰神社に向かう。
 道の傍らに鳥居があり、そこを車で入っていくと、神社本堂の脇に出た。

 そこに居た地元の人に、私が昔に見た映画の話をすると「早池峰の賦でしょう」と応えてくれて、神社についていろいろと話をしてくれた。地元の人達はこの神社や神楽の保存を大事にしているようである。
 「岳部落の人達が中心にした神楽の保存会がある。」という表現をしていた。

 私も10年来の早池峰の登山・神社拝観が出来て満足であった。


早池峰神社の正門の鳥居
奥に本堂が見える
早池峰神社の本堂
古い建物であるが、手入れはされている
神楽の舞台
毎年、8月1日に神楽祭りが実施されるらしい
映画「早池峰の賦」での1場面。左の舞台である
この写真は映画紹介のネットから借用した。

 早池峰神社から、花巻にある鉛温泉の「愛隣館」というホテルまで直行して、温泉で汗をながした。
 そして、夕食で飲んだビールが美味しかった。 

 いつもならアルコールを結構飲むのだが、昨日の夜のドライブと今日の登山で疲れて、あまり飲まなくても、早めにグッスリと寝てしまった。