作成:2002年10月24日
信玄の菩提寺・恵林寺 2002年3月下旬

山梨県塩山市は甲州の鎌倉と呼ばれ、寺院・仏閣が多い。
その中でも、 乾徳山恵林寺は、1330年(元徳2年)に甲斐牧ノ荘の領主・二階堂出羽守貞藤が、 鎌倉期に時の名僧・夢窓国師を招請し、開基した甲州随一の名刹であり、臨済宗妙心寺派の禅寺である。
緑濃い広大な境内は3万平方米ある。

武田信玄公が自らの菩提寺とするとともに、仏教と共に様々な香り高い文化を甲斐の国に伝えた。

桃山時代の四脚門であり、重要文化財になっている 三重の塔
恵林寺本堂

「うぐいす」の廊下と呼ばれ、歩くと良い音がする

三門には、織田信長の軍に恵林寺全山が焼かれたときに三門楼上で快川国師が唱えた言葉「心頭滅却すれば火もまた涼し」でも有名な「安禅不必須山水・滅却心頭火自涼/安禅は必ずしも山水を用いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し」が再建された三門の門柱に書かれている。

快川国師が焼き殺されたという、恵林寺三門 左の柱に「滅却心頭火自涼」、右の柱に「安禅不必須山水」と書かれている

本堂内の展示室

桜が満開の庭園
ここの庭園は西芳寺・天竜寺とともに夢窓国師の代表作と
して知られ、 枯山水・心字の池などが見事であるとともに、重文の赤門、信玄公の墓所などがあり、まさに禅の気風にふさわしく、簡素で美しい寺院である。
武田信玄の墓。隣に武田群臣団の墓もある

巨大な「庫裡の鬼瓦」

寺の近隣にある有名な「信玄館」という土産屋・食事処にある信玄像

庭園内にある蕎麦屋