午後4時過ぎ、普段は静かな住宅街にサイレンが 遠くから自宅方向に近づいて来た。と、思っていたら自宅の直ぐ近くに止まったようだ。
自宅の前は三叉路になっており、小さな三角ロータリーになっているが、その一角になんと(レスキュー)と書いた消防署の車が止まっていた。そして追いかけるように普通の消防車がきた。しかし、火の気は無いし、サイレンの前に大きな音も聞かなかった。
私はこれは面白いことになりそうだと、カメラを持って外に出た。そのうち、路地に救急車と消防車署の普通車が入って行った。
見ると、数軒先の家の前に野次馬が3〜4人おり、消防隊の人が数人居るのが見えた。大型の消防車二台は路地に入れず待機しているが、何もする様子が無い。
しばらく遠くから見ていたが、周りの人は何が起きたか分からず、消防隊員に聞いても、「無事ですよ」の一言。 そして10分も過ぎたらレスキュー車が引き上げた。
例の家の前の救急車は動かない。消防隊員が無線で大声で連絡しているが、判然しない。しかし、大怪我なんかは無い様子だ。

結局、何も判らないまま、私は自宅に戻った。
しばらくしてから、外を見ると消防車はいないが、代わりにパトカーが三台と白バイクが一台止まって、警官5〜6人が話しているのが見えた。
何が起きたのかは結局分からなかったが、これだけの車と人数を動かした事故の通報はどんな大げさな内容だったのだろうか?
消防車・救急車で四台、パトカー・白バイクで四台、計八台を動員させている。
推定するに、救急車と白バイクの二台で充分だったのではないか。
大山鳴動、ネズミ一匹の類の騒動か?
しかい、自宅近辺での少しの時間、楽しませてくれた珍しい珍騒動だった
思うに、昔はこれだけ消防署を動員したら、野次馬は近所中が数十人集まって内容がすぐ分かったが、今は十人弱位が集まって、遠くから見てて、結局、内容が伝わって来ない間に、みんな散ってしまった。
世の中、近所に対する興味が随分変わってしまった!
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